こんにちは。
後学期の単位を落とすことなく無事春休みを迎えられた笹雪です。
さて、今回は石川県を走る私鉄である北陸鉄道浅野川線に新たに導入される車両についての話題です。
北鉄浅野川線は、地元では「浅電」と呼ばれる、金沢と内灘を結ぶ路線です。その路線に東京メトロ日比谷線を中心に活躍した車両である03系が導入されることになり、昨年の7月に埼玉の越谷から石川の松任まで甲種輸送が行われました。その際の様子の記事はこちらです。
今回の記事では、松任に輸送された03系が改造を終えて内灘へ向けて搬出される準備の様子から、浅野川線での試運転が開始されるまでを追っていきます。
1月11日 搬出準備
昨年の7月に松任まで輸送された03系は、駅の北側にある工場内で改造を受けます。
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昨年末には改造工事がほぼ終了したようで、構内で試運転している様子がSNSで発信されていました。それから約半月が経った1月11日、改造を終えた03系がトレーラーに載せられ内灘駅へと陸送される準備をしていました。
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陸送や車体の吊り上げなどの作業を担当するのはアチハ株式会社。時間の関係で車体が吊り上げられる前にこの場を離れました。
1月12日 内灘駅到着
日付が変わって12日、内灘駅へ陸送を終えた03系を見に行きました。陸送の様子は同窓会へ行っていたために見ることができませんでした。日付が変わる頃に松任を発つと思っていたのですが、11日23時ごろに搬出されたようです。
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また、この後夜が明けてから、トレーラーからレールへと車両を移す作業も行われました。私は成人式があり撮影できず、この作業の写真を部の前会計である先輩から提供していただきました。
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北鉄金沢方の車両から先にレールへ移されます。
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次に内灘方の車両がレールに乗り、この後編成として組成されました。
1月23日・24日 試運転開始
1月23日深夜から24日未明にかけて、内灘に搬入された03系の試運転が行われました。私が内灘駅に着いたのは終電が到着した直後で、すでに試運転のための編成を組成している最中でした。急いで駐輪場に自転車を停め、駅近くの踏切でカメラを構えます。私の他にも数人撮影者がいました。
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駅構内の車庫にいる03系と浅野川線の8000系8800形(元京王電鉄3000系)が連結され、8800形がけん引する形で本線へ出、一旦駅ホームに押し込まれました。
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少しした後、再び動き出し北鉄金沢方面へと出発しました。
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その後、03系はどこかで8800形を切り離し、上諸江~七ツ屋間にて単独で試運転を開始しました。まずは七ツ屋駅へ。
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03系の車内には測定機器なども積まれています。七ツ屋駅での停車中に色々と撮りました。
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運賃箱はレシップ社の最新型であるLFZ型。試運転時では「このバスは」と表示されています。
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北鉄よりも先に03系の譲渡を受けた熊本県の熊本電鉄では車内案内表示器は使われていませんが、北鉄ではそのまま使うようです。
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03系が新製された当時の営団地下鉄(東京メトロの前身、帝都高速度交通営団)のロゴマークが付いたままでした。
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フルカラーLEDとなった前面・側面の行先表示機では「試運転」と「Test Run」が交互に表示されていました。
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試運転列車が七ツ屋駅を発った後、上諸江駅へと向かいます。
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上諸江駅を発車するところの動画も撮影しましたが家にあった古めのコンデジで撮ったので色々と見苦しいです。
ちなみに、試運転を行っている間は区間内の各踏切に職員が待機し、無線でやり取りしながら手動で踏切を鳴らしていました。
上諸江で撮影した後は駅間の踏切で撮影します。
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先頭車に付けられたパンタグラフやスノープラウの役割も兼ねたスカート(排障器)、北鉄アンテナやフルカラーLEDなど、変化した点が良く分かります。この場所では制動試験のためか一旦停止もしてました。この場所で撮影を終え、撤収して家に帰りました。
今回取り上げた北陸鉄道の03系ですが、地元紙の報道によると営業運転の開始の時期は現時点では非公表としています。メトロ時代から変わっていない車体の帯色やそのままになっている営団マークなど、更なる変化があるかもしれません。また、もう一編成松任で改造を待っている車両が残っており、まだまだ動きがありそうです。
追記:2020年12月に営業運転の開始が始まりました。下の記事では、運行開始直前に行われたイベントを紹介しています。
少し長めの記事でしたが最後までお読みいただきありがとうございました。