初心者向け!レンズ交換の必要性について

カメラ購入のススメ!」「カメラ&レンズの保管・清掃方法」を書いたENDOです。
今回はカメラのレンズについての記事を書いていきます。長文になっていますので気長に読んでもらえれば幸いです。

写真を撮影するほとんどの方が使用しているのが 一眼レフやミラーレス一眼などのレンズ交換式カメラです。
レンズを変えればより多くの状況に対応でき、撮影の楽しみを広げてくれます。

・レンズの焦点距離

レンズには単焦点レンズズームレンズの2種類があります。
単焦点レンズはその名前の通り焦点距離(画角)が固定のレンズです。ズームレンズは調整が可能です。
単焦点レンズは自分が動いて被写体との距離を調節することがズーム機能になるわけです。

特徴としては
単焦点レンズはf値が小さく、解像度が高い。ボケを作りやすい。
ズームレンズは画角を変えられるため、1本で様々な撮影状況に対応できる。

ズームレンズでf値の低いものはとても高額です。高額ですが、使うとハマります。

レンズに書いてある数値が小さいもの(16・24など)は広い範囲を撮影でき、数値が大きいもの(200・300など)は遠くの物を狭い範囲で撮影することができます。

この焦点距離はカメラのセンサーサイズによって同じレンズでも変わります。
フルサイズ用のレンズをAPS-Cサイズのセンサーのカメラに取り付けた場合
そのレンズの焦点距離をCanonであれば1.6倍、他は1.5倍します。
マイクロフォーサーズは2倍です。
この計算法は35mm換算と呼ばれています。

50mm(フルサイズ)
200mm(フルサイズ)

・レンズの種類

単焦点・ズームの2種類からさらに細かく分類されます。
望遠 
遠くの被写体を撮影する用。なにかと出番が多い。
標準 
普段の街中や風景など1番使い勝手がいい。
広角 
広範囲の風景を1枚に入れるために使う。
マクロ 
至近距離での撮影が可能になるため、1つの被写体を際立たせる。
魚眼 
広角よりも広い範囲を撮影可能だが、使いどころに困りがち。

・大三元・小三元 とは

麻雀の役ではなく写真業界ではこれで6本のレンズを意味しています。

大三元はズーム全域で開放f値2.8の焦点距離 広角(Canonは16-35 Nikonは14-24) 標準(24-70) 望遠(70-200)の3本で、小三元はズーム全域で開放f値4のレンズ(焦点距離は大三元と同じ)の3本です。
この6本のレンズはプロの写真家も使用する一流のレンズです。
広角・標準・望遠というこの3種類の焦点距離のレンズでほとんどの撮影に対応できます。

一概にこれらのレンズを買えばいいとは言えませんが1つの目安にはなると思います。

・開放絞り値が小さいことの利点

f値を小さくすることで得られるボケはカメラを使って写真を撮る楽しみの1つです。しかし、f値が小さいことで得られるのはボケだけではありません。f値が小さいということは取り込む光の量が増えるため、暗い場所での撮影が容易になります。標準でついてくるレンズの開放f値は3.5です。これを50mmf1.8のレンズに変えるだけで日の出近くの1時間と日没近くの1時間の手持ち撮影が非常に楽になります。撮影時間を伸ばすことにも繋がるわけです。

α7Ⅲ+New FD50 f1.2L  f1.2で撮影

・高いレンズ・安いレンズ の違い

レンズもカメラのボディと同じくピンからキリまで幅広くあります。
基本的には開放f値が小さいものが高いです。あと重いレンズ。
高いレンズの何が良いのかと言われると
AFの速度、精度・どれだけ細かい部分まで写せるか・コントラストの表現力などですが、 文面ではわからないと思います。
身近の店頭などで1度使わせてもらうと新世界を体感できます。

・カメラを買ったら2本レンズがついてきた

写真を始める多くの方はダブルズームキットを購入すると思います。
この2本のレンズを使い続ければいいのでは?となりますが、自分が撮りたいものが出てきたときにこのレンズでは距離が足りないもっと寄りたいなど撮影技術ではどうしようもない場面が出てきます。そういったときにレンズが増えてくるんです。
あとは自分がどれだけ写真を撮ることにお金をかけられるかによります。


ここからは私のオススメレンズと購入方法についてです。

レンズはしばらく増やさなくていいと考えている方も50mmだけは購入を検討していただきたいレンズです。

寄って撮る、離れて撮るという撮影の基礎を学べる事に加えて、50mmのレンズは低価格でf値の低いものが多く、1本持っておくと夜間の暗い場面など撮影できるレパートリーが増えます。

そしてこの50mmを格安で増やす方法があります。
それがオールドレンズの世界です。

これらは大体40年前に製造されたレンズです。
そんな昔のものが使えるのかというと

α7Ⅲ+SMC-TAKUMAR 55mm f1.8 (上画像左下のレンズ)
α7Ⅲ+SMC-TAKUMAR 55mm f1.8

普通に使えるんです。
ただこれだけではどんな差があるのかわかりませんよね?

いろんな50mmの比較

私の手持ちで50mmの焦点距離のレンズ5本(1本だけ55mm)でほぼ同じ画角・設定の写真を撮影してみました。色温度6900 f11 SS0.5~1/4 ISO100で編集でハイライトのみ調整しています。発売・製造年も書いてみました。
ページの仕様で写真が小さいのはご容赦ください。
ボディは全てα7Ⅲです。

EF24-70 f2.8L USM (50mm)(2002年)
EF50 f1.8 STM (現行)
New FD50 f1.2L (1980年)
Rollei 50mm f1.8 HFT (QBM)(1972年)
SMC-TAKUMAR 55mm f1.8 (1972年)

この写真を撮った日は白川郷の炎上騒ぎがあった日です。
天候の影響もありそうですが、最初から最後まで15分程度で撮影したのでほぼ条件は同じだと思います。

SMC-Takumar以外はかなり良い(高額)レンズと言われているものですが、タクマーも非常に良い写りをします。
そんなタクマーの金額は4000円です。
Canonの50mmは1万前後なのでほぼ半額。
付けようと思えば全部のメーカーのカメラに装着可能です。
50mm前後の焦点距離であればマニュアルフォーカスのレンズでもほとんど困ることはありません。

オールドレンズが安く手に入るのはヤフオクですが、ヘリコイドが重い・絞りが動かないなどの不調があったときにどうにもならないので、オールドレンズを扱っている店舗で購入するのが1番だと思います。

たまにハードオフにお宝があったりします。上に出てきたFD50は500円で購入しました。店は大損ですね。

最後に

レンズ選びは人によって揃えるレンズの方向性が全く変わってきます。
写真を撮っていると自分の好きな焦点距離が見つかるはずです。

自分にとって最高の1本を見つけてください。

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