穴水湾自然学苑へ行ってみた(その1)

皆さん、こんにちは。早いことにもう3年生になりましたSHIENです。最近は教授たちが本気を出してきて毎日ヒーヒー言っております。

さて、今回は工大生なら誰でも知っている、あの強制収容所「穴水湾自然学苑」へ行ってきました!

梅の花がもう少しで満開になろうかという3月のある日。この日は穴水湾自然学苑で、ある行事の最終準備が行われます。

早速大学を出発します。

工大生なら誰でも知っている穴水湾自然学苑ですが、何をするための施設なのかをここで簡単に紹介します。

穴水湾自然学苑は石川県穴水町にあり、能登半島のほぼ真ん中に位置します。能登の大自然に囲まれた環境で、グループ活動を通して豊かな人間力を形成することができます。

1年生から3年生の間に開講される「人間と自然セミナー」という授業で工大生は毎年2泊3日で穴水に行くのです。

穴水に収容されるときに必ず立ち寄る、のと里山海道の高松サービスエリアで休憩です。目の前には日本海が広がっており、近くには日本で唯一砂浜を車で走れる千里浜があります。

能登の大自然を横目に1時間30分ほどで到着しました。こんな立派な看板があったんですね。

ここから少し進むと・・・

木でできた門があります。バス1台がやっと通れるこの道を進んでいるころには、みんなスーパーに並んで3日目の魚の目をしているでしょうか?

こちらは本館です。鉄筋4階建の本館には168名を収容することができます。

では本館に入ってみましょう。

玄関です。到着した学生は写真左手にある下駄箱に靴を入れて荷物を部屋へ運びます。

ところで、ある行事の最終準備があると冒頭で言いましたが、それは何だと思いますか?

そう、安全祈願祭です。以前「白山麓キャンパスへ行ってみた」の記事でちらっと言いましたが、穴水湾自然学苑の建物は解体されます。1968年に開苑し、2020年度の閉苑まで52年4か月という長い歴史があります。今回は金沢工業大学の歴史を写真に収めに来たわけです。

1階から順番に見ていきましょう。

ここは苑長室です。多彩な趣味をお持ちのようです。

ちなみに穴水湾自然学苑の先生は全員海上自衛隊出身で、パイロットや船乗りをしていたエリートです。苑長先生は航空機の研究・開発、飛行試験をしていたそうです。

続いて浴室を見ていきましょう。

こちらは脱衣所。とても蒸し暑かった記憶があります。それに加えて男の汗臭いニオイも…

この浴室に20人から30人は入っていましたかね?

浴槽のお湯は熱めでした。すぐにのぼせてしまいましたよね。回転率を上げるためにあえて熱めのお湯にしていたのかも。

風呂上がりは汗がまったく引きませんでした。

女子浴室も見ていきます。

女湯は男湯に比べてだいぶ狭いです。

次は2階へ上がってみます。

こちらはセミナー室です。扉や窓ガラスは取り外されています。

この部屋ではブレインストーミングが行われました。あるお題が出され、その議題についての意見をポストイットに書いていきます。意見が50個近く出ないと終われなかったです。

ブレインストーミングで討論した内容は最終日に発表となります。発表はパワーポイントではなく、OHPが使われます。OHPとはオーバーヘッドプロジェクターのことで、原始的な投影装置です。

発表スライドはOHPシートという透明なシートにペンで手書きします。

そのOHPが廊下に積み上げられていました。廃棄処分となるようです。

オセロもまだ残っていました。

こちらは洗面所と喫煙スペースがありました。

寝室を見ていきます。

ロッカーはまだ置いてありました。

床の色が変わっているところには畳の小上がりがありました。寝床は2段ベッドでした。

この施設の致命的なところはクーラーがないことです。梅雨以降に来た学生は扇風機だけで過ごすことになるので、地獄です。また、建物の周りは大自然が広がっているので、大量の虫たちが現れます。これもまた地獄です。

白山麓にもあったカメムシボトルが例のごとく転がっているのでした。

今回はこの辺で終わろうと思います。穴水湾自然学苑に来たことがある方はあの時の苦労を思い出しましたか?

「穴水湾自然学苑へ行ってみた(その2)」ではこの続きをお伝えします。次回もお楽しみに!

追記
2021年7月2日に「穴水湾自然学苑へ行ってみた(その2)」を公開しました。

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