FUPC日本学生写真部連盟 野辺山合宿。関東・関西の大学から70名以上が参加。

FUPC日本学生写真部連盟 初の合宿開催

2019年3月6日(水)~8日(金)の3日間に渡って、長野県の野辺山高原でFUPC日本学生写真部連盟の撮影合宿が開催されました。

今回の合宿には関東・関西、北陸の18大学から70名を超える学生が参加しました。

FUPC日本学生写真部連盟とは

日本学生写真部連盟(Federation of Japan University Photo Club 略称:FUPC)は、これまで開催されたフォトマッチインターカレッジ首都圏/西日本の参加大学を中心に、大学写真部の活性化と大学間の交流を目的として、発足した団体です。

FUPC日本学生写真部連盟の公式ロゴ

2019年2月9日に正式に発足し、すでに関東・関西/北陸の30近くの大学が加盟しています。多くの大学が集まることで大学間の交友を広めることができることはもちろん、プロ写真家等を講師に招いたセミナーの開催や各メーカーから活動に協力を得るなど、単独の部では実現できなかった活動を可能にします。

FUPCの運営の仕組み (FUPC公式 Webサイト fupc.photoより引用)

また、日本学生写真部連盟には、写真雑誌「隔月刊 風景写真」の(株)風景写真、「月刊 フォトコン」の(株)日本写真企画の2社が顧問企業として参加し、活動を強力にバックアップしています。

合宿スタート

合宿初日は各大学が野辺山に集結します。金沢からは北陸新幹線で長野、次に松本を経由して小淵沢駅へ。

16時前、小淵沢駅に到着して、関西方面から来た、大阪工大・大阪経済大・関西大・関西学院大のみなさんと一緒に送迎のバスで宿へ。

宿はリゾートイン黒岩壮さん、なんとFUPCで宿を丸々貸し切りでした。

宿に到着すると、先に到着していた関東の大学のみなさんがお出迎え。ロビーでは早速 色んな大学の部員が混ざって、話が盛り上がってました。

合宿の目玉のひとつ、メーカーからの機材貸し出し

今回の合宿では、Canon・Nikon・FUJIFILM・OLYMPUS・PENTAX・SONYの各メーカー様から機材を提供していただき、事前に希望したカメラ・レンズのセットお借りすることができました。

特にCanon、Nikon、FUJIFILMの3社様からは、参加者のほぼ希望通りに全台提供していただきました。

大広間の机に準備された貸し出し機材

宿に到着すると、まずは希望したカメラ・レンズを借りに大広間へ。大広間には参加者が希望した機材がズラリと並べられていました。それにしてもすごい数です。なかにはカメラとレンズで100万を超えるような組み合わせも。

私は普段からNikonの一眼レフカメラ(Nikon DF)を使っていることもあって、昨年発売されたNikon最初のフルサイズミラーレスカメラ 「Nikon Z 6」に、レンズは「NIKKOR Z 24-70mm f/4 S」、これまでの一眼レフのFマウントレンズが使えるマウントアダプター「FTZ」をお借りしました。加えて記録メディアのXQDカードを持っていないので、XQDカードまで用意していただけました。本当にいたれりつくせりです。

野辺山合宿 開会式

今回の合宿の開会式、FUPC幹事長の法政大学カメラ部の今井さん、FUPC顧問でフォトマッチインターカレッジ実行委員長の能率産業大学 水島教授、そして今回の合宿の発起人の上智大学の宮川さんのあいさつではじまりました。

合宿発起人の上智大学の宮川さん
FUPC顧問の水島教授

その後は参加大学の代表が順番に、部の紹介をしました。ここでは早くも大阪工大の皆さんが笑わせてくれました、さすがです。

開会式を終えて夕食、その後は入浴しておまちかねの懇親会です。

1日目の夕食

懇親会

1日目の懇親会はお酒は一切なしの懇親会。もちろんお酒がなくても、カメラや写真、部活、学校などの話題で盛り上がりました。

大阪工大さんと大阪経済大さんは、なんと関西から材料やタコ焼き器を持参して、たこ焼きを振る舞ってくれました。美味しかったです。

写真部の人間が集まれば恒例の、機材の記念撮影。貸し出し機材ではなく、各自が持参した機材だけでもこれだけの数。

その後はちゃんと人の記念撮影もしましたよ。千葉工大の望月さんの自慢の4×5のフィルムカメラで記念撮影、1枚撮るのに¥300円するんだとか。贅沢に3枚も撮っていただきました。

2日目、班に分かれて撮影

2日目は丸一日、班に分かれての撮影です。大学もごちゃまぜで、それぞれ4~5人班で15の班に分かれて自由に撮影をします。

2日目の夜は今日、撮影した写真をプロの講師の方に講評してもらう、講評会もあります。

私は7班で大阪経済大、中央大の4年生、立教大の2年生、芝浦工大の1年生とご一緒させていただきました。大阪経済大の方とは西日本フォトマッチインカレでお会いしたことはありましたが、他はみなさん初対面です。

8時20分に宿を出て、歩いて5分程度の野辺山駅に行きます。

野辺山駅から一駅の清里駅に向かいます。

窓の外は一面雪景色、八ヶ岳も雲で隠れてしまっています。

清里に着いてからは「吐竜の滝」に行く予定でしたが、災害復旧で行けないそうで、とりあえず清泉寮のある北のほうへ歩いてみることに。

さすがにこんな寒い時期に牛はいないかなと思ってましたが、途中でジャージー牛に遭遇しました。

しばらく歩いてると、清泉寮が見えてきました。

「清泉寮ジャージーハット」のテラス。天気が良いと富士山も観ることができるみたいですが、この日はご覧の通りでした・・・。夏ごろにまた来てみたいですね。

一番手前の彼が持っている、重そうなカメラも今回の合宿で借りているカメラ。レンズとセットで100万円ほどします。

せっかくなのでお店に入って一休みすることに。ジャージー牛の牛乳が使われている、ジャージーミルクパンと、カフェラテをいただきました。

清泉寮をでるころには、少しは雲が減ってきました。

時間もあるので歩いて宿に帰ることに。だいたい8kmぐらいかな。

幽霊部員を自称していた、立教大学の2年生。中央大の4年生から指導が入ります。こうやって違う大学の先輩から色々教えてもらえるのも良いですね。

お昼でも気温は2℃。夕方はもっと寒そうです。

どこも冬季休業で、自販機や公衆トイレまで閉まっていて、探すのに一苦労でした。

「美し森山」の入口のところで、お昼ご飯。宿でいただいたお弁当です。

色々写真を撮りながら、2時間ほど歩いて、JR最高到達点の近くまでたどり着きました。

この時間になると青空も出てきて、八ヶ岳も少し見えてきました。

時間がちょうど良かったので、列車も撮れました。

宿まであともう少し。農道を歩いて帰ります。

宿に着く直前に天気が急変、猛吹雪に見舞われましたが無事に宿に帰ってきました。

プロの講師を招いての講評会

こちらも今回の合宿の目玉と言っても良いでしょう。その日に撮影した写真を1人2枚提出し、プロの講師に講評してもらえます。

今回は風景写真家の萩原史郎さん、同じく風景写真家の佐藤尚さん、風景写真・フォトコンの両 副編集長とトップアマチュア写真家の中井憲吾さんが講師を務めてくださいました。

宿に帰ってきて夕食を食べて、RAW現像をして講評会へ。

講評会は3つのグループに分かれて行いました。


作品の講評をする講師。(左) 風景写真家 佐藤尚さん、(右) 風景写真家 萩原史郎さん。

こちらは佐藤クラス。「一番明るいところに目が行く」「視線の誘導」「見せたいところ見せるのが適正露出」などなど、たくさん勉強になりました。

普段の写真部の活動ではこういうことはないので、とても貴重な機会になったと思います。

講評会を終えると、2日目の懇親会。合宿もあっという間で残りは翌日の表彰と閉会式のみ。

3日目 表彰式・閉会式

合宿最終日。まずは昨日の講評会での優秀作品の発表と表彰が行われました。

左から、萩原史郎 賞は大阪経済大の中野さん、佐藤尚 賞は中央大の小柴さん、連盟顧問賞は上智大学の奥野さんが表彰されました。おめでとうございます。

表彰式・閉会式を終えると記念撮影のため、外へ。

昨日とは打って変わって、一面青空の快晴。

八ヶ岳をバックに記念撮影をして合宿が終了しました。

合宿を終えて

まずは今回の合宿の準備・運営をしてくださった、千葉工大の石川さん、上智大の宮川さんをはじめとする連盟の学生の方々、連盟顧問の水島教授、風景写真・フォトコンの皆様、機材の提供をしてくださった各メーカーの皆様、講師の皆様 本当にありがとうございました。お疲れさまでした。

今回の合宿では、18大学から70名以上の写真部員が参加しました。ほとんどの人が初対面な訳ですが、不思議だったのは皆さん全然さっき会ったばかりの人じゃないような感じだったことでしょうか。同じ写真部だから気心が知れてるというのあるのかも知れませんが、改めて写真やカメラがコミュニケーションのツールとして一役買っているというのが、よく実感できた合宿でした。

(工業系が多かったからというのも、あるかもしれません…笑)

3日間、本当に短い間でした色んな人と写真を撮って、お話することができて良かったなと思います。今後もこれを2回、3回と続けていくのが一番難しいと思いますが、ぜひ次回もあるといいなと思います。

FUPC日本学生写真部連盟の活動は、今後もフォトマッチインターカレッジ2019 首都圏 / 西日本に加えて、その他の活動も色々と盛り上がってくると思います。まだ、連盟に参加していない大学写真部のみなさんも連盟に参加しませんか。

日本学生写真部連盟 公式 Webサイト https://fupc.photo

日本学生写真部連盟 公式 Twitter https://fupc.photo

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です