金沢工業大学が初優勝。西日本フォトマッチインターカレッジ2019

8月24日(土)、大阪経済大学 A館フレアホールにて、西日本フォトマッチインターカレッジ2019が開催された。金沢工大は負けなしで決勝に進み、金沢工大 3 – 1 同志社で、今大会を制した。

金沢工大からは5名が選手として、3名が大会運営スタッフとして参加した。

大会結果

大会の会場となった、大阪経済大学 A館 フレアホール

今大会の順位は下記の通りになった。金沢工大は初優勝、同志社大も初の入賞、前回大会で準優勝だった大阪工大は2大会連続での入賞となった。

1位 金沢工業大学
2位 同志社大学
3位 大阪工業大学
4位 大阪経済大学
5位 立命館大学
6位 甲南大学
7位 佛教大学
8位 関西学院大学

フォトマッチとは

フォトマッチインターカレッジは、一般向けの「フォトマッチ チームチャンピオンズカップ」のルールを学生向けにアレンジしたもので、首都圏・東日本では2017年から、西日本では昨年2018年からはじまった大会。

今年は西日本大会に続き、9/7(土)に「東日本フォトマッチインターカレッジ2019 (DNPプラザ)」、9/21(土)・22(日)に「TEAM CHAMPIONS CUP 2018 NAGANO(茅野市民館)」が開催される。

開催・観戦情報 – フォトマッチ公式ウェブサイト

フォトマッチのルール

フォトマッチは5人一組で戦う、フォトゲーム。まず、対戦する2チームが、赤コーナーと白コーナーに分かれる。事前に提出しておいた写真の中から使用する写真を選ぶと、司会の「オープン」の声とともに左右のスクリーン、それぞれのチームが選択した、写真が映し出される。

フォトマッチでは、以前判定に旗を用いていたので、イラストでは旗を用いている。

写真を観た審査員3名は手元の紅白のボタンで判定する。司会が「判定」と声をかけると、審査員の机にあるライトが赤か白に点灯する。

講評する、審査員の月刊『フォトコン』編集長 藤森氏

さらに今大会からは、審査員がどちらかのチームに感情移入しないよう、ランダムで赤コーナー、白コーナーに投影される写真が逆になるシステムが新たに実装された。ちなみにフォトマッチのシステム開発は、大会実行委員長で、産業能率大学 経営学部の水島 章広 教授がすべて行っている。

審査員は月刊『フォトコン』の藤森編集長、隔月刊『風景写真』石川編集長、風景写真家の星野 佑佳 氏の3名。

審査員は左から、月刊『フォトコン』編集長 藤森邦晃 氏、風景写真家 星野 佑佳 氏、隔月刊『風景写真』編集長 石川 薫 氏

大会の様子は金沢工業大学写真部のYouTubeチャンネルで観ることもできる。

1回戦

1回戦の対戦結果は下記の通り。前回大会の初戦で甲南大(前回、優勝)に敗北した金沢工大は、金沢工大 4 – 1 甲南大で快勝し、リベンジを果たした。

その他の試合は2 – 3と昨年に同様に、初戦から接戦となった。

1試合で3ゲーム取ると勝利となるが、スイスドロー方式のため、1回戦と2回戦は、1試合で必ず5ゲームを行う。

1回戦で使用した作品

1年 岡田の作品

甲南大学 - 金沢工業大学 


2年 笹川の作品

甲南大学  - 金沢工業大学 


1年 遠藤の作品

甲南大学  - 金沢工業大学 


1年 松田の作品

甲南大学  - 金沢工業大学 


2年 虎澤の作品

甲南大学  - 金沢工業大学 

2回戦

2回戦は、1回戦の勝者同士、敗者同士で対戦する。

注目の立命館と同志社の”同立戦”では、立命館 1 – 4 同志社となり、同志社が昨年のリベンジを果たした。

金沢工大は2回戦も4対1で勝利し、決勝進出を決めた。

作品を選ぶ金沢工大のメンバー

2回戦で使用した作品

2年 虎澤の作品

金沢工業大学  - 大阪経済大学 


1年 遠藤の作品

金沢工業大学  - 大阪経済大学 


1年 岡田の作品

金沢工業大学  - 大阪経済大学 


1年 松田の作品

金沢工業大学  - 大阪経済大学


2年 笹川の作品

金沢工業大学 - 大阪経済大学

決勝トーナメント

決勝トーナメントへは、1回戦・2回戦で2連勝した2チームと、1勝1敗の4チームの中から成績上位の2チームの計4チームが出場できる。

2回戦終了時点での成績

1・2回戦で2連勝した、金沢工大と同志社に加えて、得失点差0の大阪工大、旗(点灯したランプ)の数1つ差で、立命館、甲南大を上回った、大阪経済大の4チームが、決勝トーナメント進出を決めた。

金沢工大と大阪工大の”工業大学対決”は金沢工大 3 – 0 大阪工大で、金沢工大が快勝、同志社も大阪経済大を下し、両チーム負けなしでの決勝進出となった。

準決勝で使用した作品

2年 笹川の作品

金沢工業大学  - 大阪工業大学 


1年 岡田の作品

金沢工業大学  - 大阪工業大学 


1年 遠藤の作品

金沢工業大学  - 大阪工業大学

3位決定戦 大阪工大 – 大阪経済大

3位決定戦は、初戦と同じ、またも大阪工大と大阪経済大の対決。今大会でも、大阪工大が怒涛の追い上げをみせ、3位決定戦を制した。

大阪工大のメンバー
作品を選ぶ、大阪経済大のメンバー

恐らく、試合としては3位決定戦が一番面白かったので、ぜひ観てほしい。

決勝戦 金沢工大 – 同志社

決勝には、金沢工大・同志社 両者とも無敗で駒を進めた。

壇上に上がる同志社(左)と金沢工大(右)のメンバー

1回戦・2回戦では、5ゲーム中、1ゲーム目から4ゲームまでを連続で先取し、準決勝では無失点で3ゲーム先取し、圧倒的な強さを見せつけた金沢工大。

決勝でも1ゲーム目は押さえたが、2ゲーム目は同志社に取られてしまった。

対する、同志社大学
作品を選ぶ金沢工大のメンバー

その後の3ゲーム目と4ゲーム目は連取し、見事優勝を決めた。

決勝で使用した作品

1年 遠藤の作品

同志社大学  - 金沢工業大学 


1年 松田の作品

同志社大学  - 金沢工業大学


2年 虎澤の作品

同志社大学 - 金沢工業大学 


2年 笹川の作品

同志社大学  - 金沢工業大学 

表彰式

1位~3位までには、大会実行委員長の産業能率大学 経営学部 水島章広 教授から賞状が贈られる。加えて、参加したすべてのチームに協賛企業から副賞が贈られる。

優勝した金沢工業大学には、リコーイメージングからデジタル一眼レフカメラ「PENTAX K-70」とレンズ「PENTAX-D FA マクロ 100mm F2.8」、「イージーラッパー×5枚」が授与された。

加えて、1位~3位までは、リコーイメージングスクエア大阪のギャラリー使用権が授与された。

準優勝の同志社大学にはニコンから「Nikon×millet カメラリュック KULA 20N BLUE BLACK 」が5つ贈られた。

3位の大阪工業大学にはフジフイルムから「“チェキ” instax mini 8 ぐでたま」が5つ贈られた。

4位の大阪経済大学にはマンフロットから三脚「Manfrotto Befree GT CF BK 4 SEC BH」とロープロのバッグが贈られた。

今大会では、事前に制作したフォトブックを会場に展示しており、来場者の投票で、大阪経済大学が選ばれた。大阪経済大学にはDNP 大日本印刷株式会社から、フォトブック賞が贈られた。

5位の立命館大学にはサンディスクから「SDHC 16GB EXTREMEシリーズ UHS-1 32GB」5枚とHAKUBAから「LUXXe ポリゴン バックパック(グレー)」が贈られた。

6位の甲南大学には、オリンパスから、「カメラバッグ CBG-10」が贈られた。

7位の佛教大学には、マルミからEXUS Lens Protect SOLIDが贈られた。

8位の関西学院大学にはベルボンから、ウルトラ553ミニが贈られた。

審査員特別賞

審査員3名からは、それぞれ審査員特別賞が贈られる。

フォトコン賞は大阪経済大学の春木さんが受賞。副賞として、月刊『フォトコン』1年分が贈られる。

風景写真賞を受賞した金沢工大の松田の作品

風景写真賞は金沢工業大学の1年の松田が受賞した。こちらも副賞として隔月刊『風景写真』1年分が贈られる。

星野佑佳賞は甲南大学の小山田さんが受賞した。副賞として、星野先生から写真集と写真集の中から選んだ好きな写真1枚のプリントが贈られる。

閉会式

閉会式では、審査員の3名と大会実行委員長の水島教授が大会を終えてコメントした。

隔月刊『風景写真』編集長 石川 薫 氏

石川編集長「前回大会から比べてずいぶんレベルが上がってきて、平均的なレベルが高かったと思う。中でも金沢工大は本当に強かったなという印象。いわゆる風景写真らしい、風景写真もあり、若者らしい大学生らしい斬新なものもあり、驚くような作品もあった。ここから新しい写真の流れが生まれてくるような気もするので、また来年がんばってもらいたい」

月刊『フォトコン』編集長 藤森 邦晃 氏

藤森編集長「騒がしい人もいれば、おとなしい人もいたが、おとなしい人が勝ったときにチラッと笑顔をみせているところが、実によかった。写真を撮って、人に写真を観せて、自分の写真が人に受け入れてもらって、ニッコリできるという機会はめったにないが、それがリアルタイムでできるのがフォトマッチの面白さだと思う。今後、日ごろから人の写真をたくさん観て、何が良かった見つけられる目をもってほしい。」

風景写真家 星野佑佳 氏

星野先生「今回はじめてこういう場で写真を観たが、大学によって色があるというのがだんだんと分かってきた。中にはこちらがギクッとするような上手い人もたくさんいた。上手い人はここで満足せず、これからも進化していってほしい。まだ写真をはじめて経験が浅い、未熟だなという人もいたが、今の素直さ、今何を見て撮りたいと思ったのかを大切にしておいてほしい。写真を10年、20年続けていくと、意識しないと今の新鮮な目は失われていく。そういうことも大事にしながら、他者の作品から受けた刺激なども組み込んで、来年は打倒、金沢工業大学で頑張ってもらいたい。」

大会実行委員長 産業能率大学 経営学部 水島 章広 教授

水島教授「「写真の力」って一体なんなんだろうか、というのもひとつの課題にして、今後 写真に取り組んでもらいたいと思う。前回大会と今回と参加校は8校だったが、もっと参加校を増やして来年も開催したいと思う。」

フォトマッチを終えて

フォトマッチのシステム操作・ライブ配信の操作卓

私は大会運営スタッフとして今大会に参加し、試合中はフォトマッチのシステム操作卓から5人の選手の戦いを見守っていた。西日本では初の開催となった前回大会に参加し、関西地区の大学写真部のレベルの高さに驚いたのが、つい8カ月ほど前のことである。そして2回目の開催となった今大会で見事に優勝した、1年生・2年生の5名の健闘を称えたいと思う。

■ 圧倒的に強かった金沢工大

今大会の金沢工大の戦いで、特筆すべきは「一度も接戦にならなかった」ということだろう。

前回大会では1回戦で甲南大に2対3で敗れ、2回戦に3対2で関西大に勝利し、2回戦終了時点で、金沢工大・同志社・大阪経済大の成績がすべて同率だった。その後3校の1枚勝負の結果、決勝進出を逃し5位という結果になった。

しかし、今大会では、1回戦・2回戦はともに4ゲーム先取、準決勝では失点することなく3ゲーム先取、決勝では2ゲーム目は相手に取られたものの、4ゲーム目で決着をつけ、5ゲーム目まで勝敗が決まらなかった試合はひとつもなかった。

そういう意味ではヒヤヒヤする場面が一度もなく、安定して勝ちに行く戦いだった。作品それぞれの完成度も去ることながら、選手ひとり一人の作品の選択・作戦も功を奏したのではないかと思う。ぜひ次回は、まだ達成した大学がない2回目の優勝をめざして頑張ってもらいたいと思う。

■ 相変わらず、フォトマッチのシステムがすごい

今回、私は大会実行委員長の水島教授のとなりで、フォトマッチのシステム(通称「Mシステム」)の操作を担当した。といっても、ゲームの進行状況に合わせて、マウスで画面上のボタンを操作していくだけであるが、それぐらい誰でも一定の操作ができるようにフォトマッチのシステムが作られているのである。

ライブ配信で試合を観戦した方も多いと思うが、ライブ配信の画面表示や切り替えのシステムも驚くべきことに、これも水島教授の自作なのである。

大会実行委員長でフォトマッチのシステム開発者でもある、水島教授

自らが書いたコードで動くシステムで、これだけの人が集まり、参加する人、観る人をドキドキ、ワクワクさせることがる。これほど情報技術者 冥利に尽きることはないだろうと、改めて水島教授を尊敬せざるを得ないのである。 

今後も水島教授の作る「Mシステム」の進化が楽しみである。

■ さいごに

まずは、今回 会場を提供してくださった、大阪経済大学と大阪経済大学芸術会写真部のみなさん、フォトマッチインターカレッジを企画・運営してくださっている、隔月刊『風景写真』、月刊『フォトコン』の皆様、大会実行委員長の水島教授、協賛企業各社に感謝申し上げます。

今回で2回目の開催となった、西日本フォトマッチインターカレッジ。無事に2回目の大会が開催されたのも、見えないところで、日ごろ動いてくださっている方々の努力のおかげだと思います。金沢工業大学写真部も微力ではありますが、今後とも大学写真部の活性化に多少なりとも寄与することができればと思います。

そして来年こそは、参加大学を10校ないし、12校に増やして、西日本フォトマッチインターカレッジ2020を迎えることができればといいな思います。

福井大学さん、福井県立大学さん、金沢大学さん、お待ちしていますよ!

写真撮影:萬・高橋・内田 / 動画撮影:内田

協賛企業:ニコン、マウスコンピューター、ソニー、リコーイメージング、富士フイルム、オリンパス、大日本印刷、ベルボン、マルミ、サンディスク、ヴァイテックイメージング、ハクバ

協力:日本学生写真部連盟

2 COMMENTS

井上 和代

1年生の岡田さん、2年生の笹川さんの準決勝戦の写真、気に入りました❗️
これからが 楽しみです。

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金沢工業大学写真部

ありがとうございます。コメント大変励みになります。
これからも、たくさん写真を撮っていきます!

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